去年の日記を読んでいた。2023年の自分はイベントに参加して技術トークをしたり、技術ブログを書いたり、その他いろいろ人間的な生活をやったり、回遊魚のように動きまわっていたらしい。なぜ活力が湧いてきたのか当時はわからなかった。振り返ってみると、火が燃え尽きる直前に一瞬だけ輝くのと同じだったのかもしれない。やがて火は不完全燃焼を起こし、一酸化炭素を撒き散らし、今の身体を毒している。
絶望は常に私の人生と共にあるが、何も行動を起こさない理由にはならない。状況を打開する手段が頭にあるのなら、全てを試すまで諦めてはならない。毎年が変化の年だが、2024年も変化の年だった。職を変え、システムを変え、生活習慣を変えた。
転職した
2年間働いていたスタートアップを退職した。仕事の領域を変えたかったのが転職した理由だ。今はWebアプリケーションエンジニアとしてTypeScript・JavaScript・Pythonを書いたりしている。
健エミュ移行した
2024年の3月まで、健常者エミュレータ事例集はWordpressに多数のプラグインを導入し、ChatGPTにより生成された付け焼き刃のPHPスクリプトをあてがって運用していた。インフラはAmazon LightSail(つまりマネージドなEC2インスタンス)を使っていた。
当然色々なペインはある。わざわざ書くまでもなさそうだが、あえて書くとすればこんな感じである
- インフラが貧弱なせいでバズるとサイトが落ちる
- 全体的に見た目が悪い
- 柔軟に機能を追加できない
4月ごろに仕事があまりにも暇になってしまい、空き時間でコードを書いて実装した。3週間かかった。Issueなどは随時受け付けていて、見つけたら報告もらえると助かります。
健康を始めた
一人暮らしを始めてから3年目になる。病気や怪我の場合に頼れるツテもなく、社会福祉以外のセーフティネットがほとんどない現状においては、体調を崩すことは致命傷になりうる。毎日が綱渡りだ。社会人始めたての頃は時間がなくて健康に気を使う余裕がなく、2年目は猪突猛進していたので振り返る暇がなく、3年目になってようやく健康の重要さに気がついた。
まずはジムに行くことにした。フォームが重要であり、尚且つ独学でフォームを身につけるのは難しそうだと思ったので、パーソナルジムに2ヶ月だけ行った。通い始めてから1ヶ月経ってからAnytime Fitnessに通い始め、今は月・水・金の週に3回ジムに行くようになった。自分の身体にとっては週3程度の頻度だと運動強度が弱すぎることもなく、間に1日以上空くので休息のペースとしてもちょうど良いらしい。
自炊も再開した。『土井善治のレシピ100』を購入し、1から順番にやっている。土井善治先生が紹介するレシピは日常に取り込みやすく、味は家庭的で癖がない。季節の食材も使っており、四季の変化に合わせることもできる。 朝食も健康的なものを毎日食べるようにした。
結果的にほとんど風邪も引かなくなり、腰痛・肩こりは汗とともに流れ去った。体重は2kg落ちた。つまりは健康になったと言える。
だが、抑うつの人間が健康な生活習慣を始めても「健康な生活習慣を持った抑うつの人間」にしかならない。筋トレも自炊も身体の問題以外は何も解決してくれない。「健全な精神は健全な肉体に宿る」が真だとしても、「肉体が健全なら精神が健全である」は真ではない。相変わらず気分は暗い。まるで重力のように、何をしていても・何を考えていても、暗い考えが常に付きまとっている。
やらなくなった
テック系のイベントに行くのをやめた。人の話すことに興味を抱けなくなった。
この前諸事情あってとあるイベントに行った。開場前に横に座っていた人と話したが、当日の会話はそれだけで終了し、提携的な挨拶だけ済ませて帰宅した。本当に何も話せなくてびっくりした。開場近くの川沿いにあったイルミネーションが綺麗だった。このイルミネーションを構成するLEDが一つ消えても誰も気にしないのと同じように、自分の命が消えても誰も気にしないんだろうな、とか考えていた。
万事がこの調子なのだから、到底他人の話を聞けるはずもなかった。
未来に向けて
「全部を試すまで諦めてはならない」の方針が災し、「全て試したけど全部ダメだった」の状態になるまであと一歩のところまで来てしまったのは誤算だった。こんなにダメだとは思わなかった。 もう修羅になる以外の道は残っていないのかもしれない。自殺率が健常者と比べて3倍になる*1デバフを背負っている割にはよくやった方なのではないか。来年は修羅になるかもしれない。