現実モデリング

データとかエンジニアリングとか健エミュとか

おれはデータエンジニアでもアナリティクスエンジニアでもなく、データを使ってビジネスをいい感じにしていきたいだけなんだ

キャリアの方向性について方向性が掴めてきたので、殴り書きしてみる。

俺はデータを使ってビジネスをいい感じにしていくのがやりたいんだ。

データエンジニアをやりたい訳ではない。アナリティクスエンジニアをやりたいわけでもない。どちらも単体では価値を出すことはできないし、データエンジニアとアナリティクスエンジニアはぶっちゃけ境界が曖昧だし、実務上兼ねることはよくあるし、役割上分けているのは採用しやすいからだと勝手に思ってる。同様の理由で、データアナリストも違う。データで価値を出したいなら全部やらないといけない。ビジネスユーザーやML担当者の話を聞いてデータモデリングをやり、データソースからデータをDWHに取り込み、ダッシュボードを作ったりする役の全部をやらないといけなくて、境界線はビミョいものになる。

そういうロールじゃなくて、なんかこう、データを使ってビジネスをいい感じにしていくのがやりたい。データ・パイプラインを一つのプロダクトとして、そのプロダクトをいい感じに成長させて、ユーザーの価値に貢献していくのが俺はやりたいんだ。価値貢献がゴールなのだから、手段はもっと自由に考えてもいいはずだ。データPdMは?と思ったけど、一般的にPdMにはエンジニアリングの権限がない場合が多いから、それも違う。自分でやらなくてもいいならそれでもいいが、大抵の場合は自分でなんとかする必要がある。

この世界にはデータを使って解くことができる魅力的な問題で溢れている。そういった問題を、フルコンタクトなやり方で解く仕事を表す単語はないから、「データ・ハッカー」とでも名付けてみるのはどうだろう。今までやってきたのは「データを使ってビジネスをいい感じにしていく仕事」だと思っているし、これからもやっていきたい。より良いやり方で、ベストではないけどベターなやり方を追い求めていきたい。

以下余談:

技術の進歩に伴い、データエンジニアリングをやるハードルは下がってきている。BigQuery, Snowflakeをはじめとするクラウド系DWHや、FivetranやAirbyteなどのELTツール、そしてdbtなど、技術選定をちゃんとやれば、運用負荷が低いデータ基盤を構築できる時代に今はもうなっている。実現できれば、運用保守に割く労力は減り、ユーザーとのコミュニケーションに費やせる時間が長くなる。

これからはフルコンタクトスタイルでも十分やっていける時代だ!と個人的には思っている。Web系の産業に勤める人間の思い上がりかもしれない。